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令和3年度報酬改定(就労継続支援A型事業所編)

顧問先の就労継続支援A型事業所の報酬改定に伴う対応がてら、今回の報酬改定のポイントをまとめてみました。

就A事業所にとっては、今回の改定はかなりインパクトがありましたね。

主な改定点とポイント

(1)これまで単純に労働時間に応じた報酬の算定だったものが、

「労働時間・生産活動・多様な働き方・支援力向上・地域連携活動」これら5つをスコア化し、その合計点で加算が決定することになった

(2)合計点105点が分岐点となり、105点以上なのか未満なのかによって報酬が大きく異なる。

つまり最低でも105点以上となるように、体制を整えなければ大きな減収が避けられない状況となりました!

 

105点を目指すために必要な体制を具体的に考えると…

①労働時間…こちらに関しては、報酬単価のために大きく変えることはできませんね。

②生産活動…こちらも、生産活動収支が赤字か否か。また単年なのか2年連続なのか。が問われます。こちらもすぐにできることなし

①②は小手先でどうにもならないので、次の③④⑤が具体的にすぐにとりかかるべきことです!!

多様な働き方…利用者さんに資格や免許取得のための体制作り、所定労働時間の短縮や早出遅出勤務を認めたり、有休の時間単位取得を認めたり、私的負傷や疾病のための休暇取得を認めたりといった、利用者さんが多様な働き方で出来る体制を整えること=つまりそのために就業規則を変更したり、実際に体制を整備することが求められます。

支援力向上…こちらは職員さんの支援力向上のための取組に関する事項で、障害者雇用等に対する研修受講や実践報告、他事業所視察や視察受け入れ、ビジネスマッチングへの参加、昇給等に関する人事評価制度の整備等が求められます。

地域連携活動…施設外就労など地域と連携した取り組み

 

③④⑤の形さえ整えられれば、労働時間3時間以上4時間未満の事業所でも十分に105点以上のスコアを取得可能です!

実際に、顧問先も3月中に③④⑤の体制を整備し、実行したことでどうにか105点以上のスコアとなりました😀

いやぁ~間に合って良かった!3年に一度のこの時期は本当にバタバタしますね!

 

前回の放デイの報酬改定記事でも書きましたが、

「事業を行っている以上、アンテナを高く張り、同じ支援をするにしても、少しでも高い単価を得る。」

そしてその分を、「次の事業への投資であったり、人員配置の加配であったり、設備の充実に充てる」という視点が本当に大切です!

目覚めていない経営者・事業所さんはしっかり向き合って下さいね!